墓じまい代行サービスの範囲|何を任せ、何を自分でやるかの線引き

掲載データの確認日 2026/09/17

47都道府県を同じ条件でそろえています

墓じまいの代行サービスは、石材店の手配から役所の手続き、移す先の紹介までをまとめて引き受けるものです。任せる範囲が広いほど費用が乗ります。どこまで任せるかを決めるための表を作りました。

代行が引き受けることの例

作業 代行に任せられることが多いか 自分でもできるか
石材店の手配・見積もり 多い できる
移す先の紹介 多い できる
改葬許可の書類の取り寄せ 多い できる(郵送で受け付ける自治体が多い)
改葬許可の申請 自治体による できる
寺との話し合い 慎重に 本来は檀家と寺の間のこと
閉眼供養の僧侶の手配 多い 菩提寺があれば菩提寺へ
撤去工事 石材店が行う できない
遺骨の運搬・納骨 多い できる

線引きの考え方

  • 郵送でできる書類は自分で。費用を抑えやすく、内容も自分で把握できます
  • 現地でしかできない作業(見積もりの立ち会い・工事の確認)は、遠方なら任せる価値があります
  • 寺との話し合いは、本来は寺と檀家の関係です。代わりに交渉すると言われたら、中身と費用を確かめます

見積書で分けてもらう項目

項目 金額
代行手数料(何をするか書いてあるか)
書類取得の実費
石材店の工事費(石材店の見積もりがそのまま付いているか)
僧侶の手配料・お布施
遺骨の運搬
移す先の費用

石材店の見積もりそのものを見せてもらえるかは大事な点です。代行の手数料と工事費が区別できないと、比べられません。

頼む前の確認表

質問 回答
何をして、何をしないか書面で示されるか
石材店はどこか(団体加盟の有無も)
移す先は自分で選べるか、提携先のみか
改葬許可の申請を代わりに出すとき、委任状が要るか
追加料金の条件
解約したときの扱い

訪問で契約したとき

代行業者が自宅を訪ねてきて契約した場合は訪問販売にあたり、特定商取引法で、契約書面を受け取った日から8日間はクーリング・オフができます。自分から呼んで自宅で契約した場合などは対象外になることがあります。

自分でやるときの手順

  1. 移す先を決めて受入証明書をもらう
  2. 今のお墓の管理者に埋蔵証明書を頼む
  3. 今のお墓がある市区町村に改葬許可を申請する
  4. 石材店に見積もりを取り、工事を頼む
  5. 閉眼供養・遺骨の取り出し
  6. 移す先に納骨する

よくある質問

代行と石材店に直接頼むのと、どちらがよいですか

工事は結局石材店が行います。書類や移す先探しを自分でできるなら、石材店に直接頼むほうが中身を把握しやすくなります。

寺との交渉を代行に任せてもよいですか

寺との関係は檀家と寺の間のことです。間に業者が入ると話がこじれることがあります。まず自分で事情を伝えてください。

どこまで自分でやり、どこから頼むか

やること 自分でできる 頼む先
移す先を決める ◯ 霊園・納骨堂・寺に問い合わせ
受入証明書をもらう ◯ 移す先
埋蔵証明書をもらう ◯ 今の墓地の管理者
改葬許可を申請する ◯ 市区町村の窓口
閉眼供養 × 寺・僧侶
遺骨の取り出し △ 石材店が行うことが多い
墓石の撤去と整地 × 石材店
納骨 ◯ 移す先

書類は自分で動いたほうが早い

役所の申請は本人でもできます。代行を頼むと費用が乗ります。平日に窓口へ行けるなら、自分で出すほうが早く安く済みます。

石材店に頼む範囲を決めておく

「墓じまい一式」で頼むと、寺への連絡や役所の申請まで含む代行になっていることがあります。どこからどこまでを頼むのかを、見積もりの前にはっきりさせてください。

順番を飛ばさない

いちばん多い行き違いは、移す先を決める前に墓石の話を進めてしまうことです。受入証明書が無いと改葬許可が下りないため、工事だけ先に進めても納骨できません。

気をつけたい5つのやり方

国民生活センターには、墓じまいをめぐる相談が寄せられています。次の5つは、契約の前に気づけるものです。

1. 見積書を出さない・内訳が一式だけ

「墓じまい一式◯◯円」としか書かれていない見積もりは、あとから追加になりやすいところです。撤去・運搬・処分・整地を分けて書いてもらってください。

2. その場で契約をせまる

「今日決めれば安くする」と急かすやり方です。業者が自宅を訪ねて契約した場合は訪問販売にあたり、特定商取引法で契約書面を受け取った日から8日間のクーリング・オフができます。

3. 作業を始めてから追加を求める

墓石を動かしたあとで「思ったより根が深かった」と追加を求める形です。追加が出る場合の条件と上限を、契約前に書面で確かめてください。

4. 離檀料を業者が代わりに交渉すると言う

寺との話し合いは、本来その寺と檀家の間のことです。業者が間に入って高額な手数料を取る例があります。

5. 遺骨の行き先をはっきり言わない

取り出した遺骨をどこへ納めるかが決まっていないと、そもそも改葬許可が下りません。「こちらで預かる」とだけ言う業者には、預かる施設の名前と許可の有無をたずねてください。

困ったときの相談先

消費者ホットライン188に電話すると、近くの消費生活センターにつながります。契約書面とやり取りの記録を手元に置いてから相談してください。

費用は3つに分かれる

墓じまいで出ていくお金は、大きく3つです。当サイトは各社の金額を持っていないので、相場は出していません。見積もりで確かめてください。

何に だれに払うか 確かめること
墓石の撤去と区画の整地 石材店 重機が入るか、手作業か。区画の広さ。処分費が別か
閉眼供養のお布施 寺・僧侶 包む額の目安を寺に直接たずねる
移す先の費用 霊園・納骨堂・寺 永代供養料、納骨料、年間管理費の有無

見積もりで分かれ目になるところ

  • 重機が入るか…山の上や階段の先にある区画は手作業になり、人手のぶん変わります
  • 処分費が含まれているか…墓石の運び出しと処分が別途になっていることがあります
  • 整地の程度…更地にして返すのか、土を入れるところまでか
  • お布施が含まれているか…石材店の見積もりに寺へのお布施は通常入りません

2〜3社から取る

同じ区画でも、見積もりの前提が違えば金額は変わります。同じ条件を伝えて2〜3社から取ってください。1社だけだと、その金額が高いか安いか判断できません。

石材店を選ぶときに見るところ

当サイトは全優石(全国優良石材店の会)と日本石材産業協会の一覧から1,109店を、47都道府県ごとに並べています。掲載数は選べる幅の話で、店の質を表すものではありません。

見積もりで確かめる項目

  • 撤去・運搬・処分・整地が分けて書かれているか
  • 重機が入るかどうかを、現地を見て判断しているか
  • 追加が出る条件と、その場合の上限
  • 閉眼供養の手配を含むのか、こちらで寺に頼むのか
  • 作業の日程と、区画を返す期日

現地を見ずに金額を出す業者

区画の広さ、墓石の大きさ、重機が入るかは現地で変わります。写真だけで確定額を出す業者には、何を前提にした金額かをたずねてください。

団体の加盟は何を示すか

全優石や日本石材産業協会への加盟は、その団体の基準を満たして入会していることを示します。工事の出来や金額を保証するものではありません。加盟の有無は判断材料のひとつとして見てください。

よくある質問

遺骨を自分で運んでもよいですか

改葬許可証があれば、運ぶ方法に決まりはありません。移す先に許可証を渡して納骨します。

お墓が遠くて現地に行けません

書類の多くは郵送でやり取りできますが、石材店の見積もりは現地を見てもらう必要があります。区画の広さや重機が入るかで変わるためです。

遺骨が土に還っていて見つかりません

古いお墓では骨壺を使わず土に還していることがあります。その場合は土ごと少量を取り出して改葬する扱いになります。管理者と石材店に事前に伝えてください。

墓石は引き取ってもらえますか

撤去した墓石は産業廃棄物として処分されます。処分費が見積もりに含まれているかを確かめてください。

作業に立ち会う必要はありますか

閉眼供養には立ち会うのが一般的です。撤去作業そのものは立ち会わないこともあります。石材店に確認してください。

途中でやめられますか

業者が自宅を訪ねて契約した場合は、契約書面を受け取った日から8日間はクーリング・オフができます。店舗で自分から契約した場合は対象外です。

お墓のある都道府県から石材店を探す

墓じまいの工事は、お墓のある地域の石材店に頼むと現地確認と管理者とのやり取りが早く済みます。全優石・日本石材産業協会に加盟する1,109店を、都道府県ごとに並べています。

北海道

都道府県 掲載店 全優石 石材産業協会 多い市区町村
北海道 38店 6店 32店 札幌市9店・岩見沢市3店

東北

都道府県 掲載店 全優石 石材産業協会 多い市区町村
青森県 10店 3店 7店 弘前市2店・八戸市2店
岩手県 21店 7店 14店 盛岡市5店・花巻市3店
宮城県 17店 5店 12店 仙台市6店・岩沼市1店
秋田県 7店 1店 6店 大仙市3店・秋田市2店
山形県 8店 0店 8店 山形市4店・天童市2店
福島県 28店 4店 24店 喜多方市4店・伊達市4店

関東

都道府県 掲載店 全優石 石材産業協会 多い市区町村
茨城県 55店 1店 54店 桜川市37店・笠間市5店
栃木県 18店 2店 16店 宇都宮市7店・小山市2店
群馬県 17店 8店 9店 高崎市3店・前橋市2店
埼玉県 53店 6店 47店 さいたま市5店・川口市5店
千葉県 54店 12店 42店 松戸市13店・船橋市6店
東京都 109店 18店 91店 豊島区11店・府中市9店
神奈川県 32店 5店 27店 横浜市10店・川崎市5店

中部

都道府県 掲載店 全優石 石材産業協会 多い市区町村
新潟県 19店 1店 18店 新潟市6店・十日町市2店
富山県 13店 2店 11店 富山市5店・高岡市4店
石川県 15店 6店 9店 金沢市4店・小松市4店
福井県 9店 0店 9店 鯖江市2店・越前市2店
山梨県 12店 0店 12店 笛吹市4店・甲府市2店
長野県 18店 5店 13店 長野市6店・松本市2店
岐阜県 14店 2店 12店 大垣市4店・多治見市2店
静岡県 63店 10店 53店 静岡市16店・沼津市4店
愛知県 39店 2店 37店 岡崎市15店・名古屋市6店

近畿

都道府県 掲載店 全優石 石材産業協会 多い市区町村
三重県 17店 6店 11店 伊賀市4店・四日市2店
滋賀県 28店 2店 26店 東近江市5店・大津市5店
京都府 19店 1店 18店 京都市14店・福知山市1店
大阪府 48店 3店 45店 大阪市12店・堺市9店
兵庫県 29店 2店 27店 姫路市4店・洲本市3店
奈良県 22店 1店 21店 奈良市4店・橿原市3店
和歌山県 8店 0店 8店 和歌山市4店・橋本市1店

中国

都道府県 掲載店 全優石 石材産業協会 多い市区町村
鳥取県 16店 2店 14店 鳥取市6店・米子市2店
島根県 14店 1店 13店 安来市4店・松江市4店
岡山県 26店 4店 22店 倉敷市7店・笠岡市6店
広島県 23店 2店 21店 福山市8店・広島市3店
山口県 5店 0店 5店 山口市2店・下関市1店

四国

都道府県 掲載店 全優石 石材産業協会 多い市区町村
徳島県 17店 0店 17店 徳島市5店・美馬市2店
香川県 49店 2店 47店 高松市41店・三豊市3店
愛媛県 29店 1店 28店 松山市10店・今治市10店
高知県 10店 0店 10店 高岡郡佐川町2店・香美市2店

九州・沖縄

都道府県 掲載店 全優石 石材産業協会 多い市区町村
福岡県 13店 3店 10店 福岡市4店・久留米市2店
佐賀県 7店 1店 6店 佐賀市3店・唐津市2店
長崎県 20店 6店 14店 佐世保市3店・島原市3店
熊本県 11店 1店 10店 熊本市6店・天草市1店
大分県 4店 2店 2店 大分市3店・由布市1店
宮崎県 10店 1店 9店 日南市3店・延岡市2店
鹿児島県 11店 1店 10店 鹿児島市8店・薩摩川内市2店
沖縄県 4店 1店 3店 うるま市1店・中頭郡西原町1店

この記事に出てくることば

  • 改葬:遺骨を別の場所へ移すこと。市区町村長の許可が要る。
  • 改葬許可証:市区町村が出す書類。納骨するときに移す先へ渡す。
  • 埋蔵証明書:いまの墓地の管理者が出す、遺骨がそこにある証明。
  • 受入証明書:移す先が出す、受け入れる証明。
  • 閉眼供養:墓石から魂を抜くとされる法要。魂抜き・お性根抜きとも。
  • 離檀:檀家をやめること。離檀料は法律上の費用ではない。
  • 祭祀承継者:お墓や仏壇を引き継ぐ人。民法で決まり方が定められている。
  • 無縁墳墓:縁故者が分からなくなったお墓。官報公告と1年の期間を経て改葬される。

あわせて読む

次にやること

  1. お墓の名義人と、だれが決めるのかをはっきりさせる
  2. 遺骨を移す先を決めて、受入証明書をもらう
  3. 寺・霊園に伝え、埋蔵証明書をもらう
  4. 石材店を2〜3社えらび、同じ条件で見積もりを取る
  5. 市区町村に改葬許可を申請する

都道府県から石材店を探す

この記事のデータについて

掲載している石材店の数は、全優石(全国優良石材店の会)と日本石材産業協会が公開している一覧を数えたものです。費用の相場や店の評価は持っていないため、掲載していません。手続きの内容は墓地、埋葬等に関する法律および特定商取引法にもとづいています。実際の申請先や必要書類は市区町村で異なることがあるため、窓口でご確認ください。